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『あ、あの、』
なんて言おう、なんて
もう脳はそんなことを考える余裕なくて
ただ、思ったことを
思っていたことを口走ってたと思う。
『た、楽しかったです。今日。』
亜｢え、あ、ありがとう。｣
『私も白濱さんといると楽しいし、毎週水曜日が楽しみで、だけど』
亜｢だけど？｣
白濱さんは私にたくさん
質問をしてくれるけど、
私は普通の大学生だから
違う世界に生きてるから
何も聞けなくて、
聞いちゃいけなくて、
だから、
私は白濱さんのことを何も知らない。
私がそこまで話すと
亜嵐くんは｢じゃあ、｣と切り出して
｢これから知っていけばいいんじゃない？｣
って。
私も、もう少し話したいなとか
まだ一緒にいたいな、とか
思うんだけど
それは、
ただの憧れかもしれない。
それが恋愛感情としての
好き
なのか、分からないから。
亜｢今日は何聞きたかった？｣
『え？』
亜｢今日、聞きたかったけど聞けなかったことあった？｣
『え、えっと…今日はどんな仕事だったんですか？』
本当は仕事の内容なんてどうでもいい。
ただ、どんな1日を過ごしたんだろう、って。
亜｢今日はトレーニングしただけ｣
『あ、そうなんですね。』
亜｢好きな子になら何聞かれても答えるよ｣
"好きな子"
くすぐったくて、
でもチクチクして、
でもポカポカする。
亜｢あと、違う世界なんかじゃないよ｣
『え？』
亜｢今一緒にいるし。同じ世界じゃん。｣
亜嵐くんはそう言って
今日２回目、手を握った。
亜｢俺のこと知ってもらいたいし、Aちゃんのこと知りたいし…また、水曜日会える？｣
みんなの知らない、
白濱亜嵐を知ってもいいのかな。
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さき(プロフ) - れっどあっぷるさん» ありがとうございます！コメント頂けて本当に嬉しいです！！更新なかなか遅いのですがこれからも応援して頂けると嬉しいです^ ^ (2018年1月3日 15時) (
レス) id: e57df57395 (このIDを非表示/違反報告)
れっどあっぷる - すごくドキドキしました！！ほかの作品にはない独特の暖かさがあってほっこりしました！！続きもすごく楽しみです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2017年12月31日 13時) (レス) id: 42b2636626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2017年12月4日 14時
