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バッシングした時にはなかったはずなんだけど・・・
店長「あった!」
『え!』
店長「ここ!挟まってた!」
店長の手にはシルバーのピアス。
『よかった〜!』
店長「表で待ってんの?」
『あ、はい。裏口で。』
店長「そっか。じゃ、コレ。」
そう言って私の手にピアスを。
見つかって、本当に良かった。
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亜「ほんっとうにありがとうございます!」
『いえいえ、帰られたときに
気付かなくてすみませんでした。』
亜「いや、」
彼はピアスをそのままポケットにしまって、
ニコッと微笑んで
「本当にありがとう」と言った。
あぁ、その笑顔。
反則ですよ。
亜「店員さん、名前なんていうんですか?」
『え?』
亜「な・ま・え」
『あ、Aです。』
亜「Aちゃん。ありがとう」
好きな人の声で聞く
自分の名前は全く別のモノに聞こえる。
くすぐったくて、
恥ずかしい。
初めて、Aって名前が好きだと思えた。
『あの、これからも頑張ってください。
応援してます。』
たぶん、
一般人の私が言えるのはこれくらいだから
これくらいはどもらないで言えて、よかった。
亜「ありがとうございます」
『また、お待ちしてます』
私がそう言うと、
またニコッと笑って
「じゃあ」って言って
彼は夜の街に溶けて行った。
その先は、私の知らない世界。
私とは違う、世界。
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さき(プロフ) - れっどあっぷるさん» ありがとうございます!コメント頂けて本当に嬉しいです!!更新なかなか遅いのですがこれからも応援して頂けると嬉しいです^ ^ (2018年1月3日 15時) (レス) id: e57df57395 (このIDを非表示/違反報告)
れっどあっぷる - すごくドキドキしました!!ほかの作品にはない独特の暖かさがあってほっこりしました!!続きもすごく楽しみです!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2017年12月31日 13時) (レス) id: 42b2636626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2017年12月4日 14時