【ツイステ】異世界から来た盗人 (ページ3)

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「し、死体だｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!」

エース・トラッポラ、16歳。
彼の懇親の叫び声は、学園内中に響き渡った。

彼の目の前には、血塗れの男が倒れていた。

ーーー20分前
「さてと、寮に帰ろ〜」
「……て、あ！忘れ物したわ」
寮に帰ろうとして鏡の所行ったけど、忘れ物思い出してさ。取りに戻ったんすよ。
戻る最中にそこ通って。
なんか、足があったんすよね。
「……は？何々……関わんないでいよ」
なんか、関わったらやばそうな気がしてスルーしてた。

それで忘れ物取ってもう一度そこを通ったんすよ。
「……げ、まだ居るじゃん……」
またスルーしようとしたけど……なんか興味湧いて見に行ったんすよね。
そしたら……

「……は、血……！？！？

ちょ、ぇ、ぁ、し、死体だｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!」

「っていう感じっす」
「成程……それで、あんな大声出して死体だ、なんて叫んだんですね」
「いやだってあの場合怖すぎてそれしか出てこないし」
医務室で、叫び声の主エースとその叫びを聞き駆けつけた学園長が話をしていた。
あの叫びの後は先生達が大勢来て血塗れの男を医務室に運んだ。

「彼の腹部に傷が深くありました。恐らく、刺されていたのでしょう。
頭からも出血がありました。殴られたのでしょうかね。
幸い、トラッポラが見付けてくれたお陰で出血は止められましたが……。」
保健医はそう言いながら、エースに「よくやった」と言って頭を撫でた。
「ただ、どうもこの学園の関係者という感じはない。それに血塗れ……。
もしかしたら、何か罪を犯した奴かもしれないです。そこら辺の対応は学園長に任せます」
「分かりました」
少し、エースから距離を置いて学園長と保健医は話を続ける。
そんな中エースは、血塗れだった男を見ていた。血は拭かれていた。
(綺麗な顔してんのな)
無意識に、そう思う。男の自分から見ても綺麗な顔立ちだと思った。

でも、それより気になるのは、
あの男が持っていた2つのカバンの中身。
異様に大きくて変な模様が施されてる。先生が開けようとしても暗号か何かあるのか、開けることは出来なかった。
(大事なものでも入ってんのかな……)
多少の好奇心と興味で、その鞄に手をかける。
「あ、意外と重い。……この模様……」

『気になるか？』

「そりゃね、見た事な、ぃ…………あっ」

さっきまで、ベッドの上で寝てた男が____
『人の物漁るとは、とんだ悪趣味野郎だな、少年』