【ツイステ】異世界から来た盗人 (ページ14)

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ーー翌日

ナイトレイブンカレッジ内は朝からバタバタしてる。
「なぁ知ってる？なんか新しい先生が来るらしいぜ」
「先生なの？俺、お手伝いさんとしか聞いてないけど」
「今日緊急生徒集会だってよ！」

「突然すみませんね」
そんな事思っても無いような姿でクロウリーは告げる。
『いえ、これからが楽しみですよ』
思ってないんだろうな、とは思いながらもAは笑う。
「……契約、というのでしょうか。
貴方が元の世界に帰るまで……よろしく頼みますよ」
ポツリとクロウリーは呟く。
聞こえないフリをして、前を向く。

「____では、新任のA・フローレスさんです。」
響き渡る拍手の中、しっかりとスーツを着たAは大勢の前に姿を現す。

『……初めまして、A・フローレスです。
これからどれくらいかは分かりませんけど、楽しめれば良いかなーって思ってます。よろしく』

ーーー研究所

薄暗く、瓶や箱の中には大量の液体と得体の知れない物体。
その奥で、無機質な音を出しながら1つの光が灯る。
そこに居たのは、髪の毛ボサボサで目に隈を作ってる男、リタ・ピパークだった。

「……リタ、ご飯食べない？」
「……」
「……ﾊｧ」
(Aが居なくなってから、リタは随分と変わってしまった……。
このままだと、リタの力も、俺の魔力もなくなってしまう……。
A、お前、どこにいんだよ……)

ランプの魔人の思いは、誰にも、届かなかった。