【ツイステ】異世界から来た盗人 (ページ12)

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クロウリーside

ここ最近、厄介な事がありすぎる……。
入学式ではグリム君が暴れ、知ってる中ではもう何人もオーバーブロットして……
そして昨日！血塗れの男性が庭に倒れていた！
なんて事……それに、その男性はこの世界の人間ではない……ですって？

嗚呼有り得ない！

何故あの場で私はあんな冷静で居られたのでしょう……。

兎に角、彼を今後どうするか……先生方を集めて話し合いましょうか……。

ＮＯside

「___という訳でして」
緊急で開かれた臨時職員会議。
始めこそ面倒くさそうにしていた先生方も、話が終わる頃には大人しく黙っていた。
長い沈黙の間、口を開いたのはディヴィス・クルーウェルだった。
「つまり、その男性は異世界から来た人間という事で？」
「えぇそうです。彼のいた世界について探したのですが……どうも見当たらなくて……」
クロウリー含め、他の教師陣は頭を抱える。
「まだ、調べられてない事もあるでしょう。色々な手段を使って調べてみましょう」
1人の教師が口を開く。
「そうはするが、その間、彼をどうしますか？」
「あぁ、そうか……」
また、全員が頭を抱えて、唸る。
「取り敢えず、学園内には居させましょう。何処かに行って何かあったら大変だ」
「ですね。……しかし、家も部屋も無いですし……」
その言葉を聞いた途端、クロウリーは「あっ」と声を出した。
「一つだけ、使われていない寮が有るんでした。そこで生活させましょう」
「成程」「そうしましょう」会議室内に賞賛の声が飛び交う。

「何か、手伝いや学園の整備等もさせた方が宜しいのでは？」
「あぁ、そうですね。こちらは家を与えてる身ですし」
「ははは、そうだな」
始めのピシッとした空気が一転、終わり頃には和やかな会議になった。

「では、彼には空いてる寮に住まわせ、学園内の手伝いをさせるという事で」

その日の会議は終了した。