【ツイステ】異世界から来た盗人 (ページ2)

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『ｯえ、……うわっ、ちょっ!!』
何者なのだろうか。手を伸ばした先で、誰かが俺の手を引っ張ってきた。
人か？嫌、人にしては冷た過ぎる。無機質な物を触ってるみたいな。

突然、目の前がカッと明るくなる。
眩しさに無意識に目をギュッと閉じる。
あー、あれか？俺はもうあの時点で死んでいたのか？だから、神様かなんか知らんけど俺をこんな所に連れていた感じか？
そうなると……俺死んだのか。あぁそうか。死んだのか。
光が強くなる中で、俺はまだ悠々と呑気に考えていた。

ﾄﾞｻｯ
『痛いよだからもう』
あの光の中から一転、今俺の目の前には青空。
何処だよここ。
暗いブラックホールの中から急に、景色が色付いて見える。
突然のイロに目がしばしばする。
取り敢えず、誰か探そうかな。てか人いるかな。
ｽﾞｷｯ
『ｯあ〜無理。無理無理無理。あのハゲに頭打たれたんだよ確か』
そう、１箇所刺されておまけに頭殴られるとかどんなハッピーセット？ハッピーもクソもない。
『……動けない。あー無理！諦める！死ぬ！』
1度起き上がらせた体を、またドサッと落とす。
ここ芝生？めちゃくちゃ気持ちい。
どうせ助けも何も来ないだろうし。まぁ誰が来ても怪我見たら逃げるだろうし。

心優しい誰かが居ればな〜なんて。そんな事を考えながら、俺は瞼を落とした。