いるはずのない人が現れた。【西島隆弘】

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西島side






ちゃんと受け入れてもらえたのと
同時に安心して
涙が出てきていた。



宇 「にっしーには、Aちゃんが必要だね」



今、Aがいなかったら
どうなっていたんだろう？
そう考えることもあった。




マネージャー 「失礼します〜！西島さん電話の件でいいですか、」


…電話？
誰だろう？



西 『A、この楽屋で皆で待ってて』


秀・宇 「Aちゃん任せろ/ 任せな」

西 「頼んだ」




メンバーに質問攻めされるんだろうな？
なんて考えながら
楽屋を後にする。







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マネ 「新手のイタズラかな、」

西 『イタズラでここまでかけてくる？』

マネ 「最近この番号よくかかってきます」

西 『いつから？』

マネ 「ここ2週間くらいですかね、」




2週間くらい…

思い当たることはある。





Aと付き合っていた何年も前の
元彼女とのことだ。




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何気なくスマホを開いていたら

見覚えのない番号から
電話がかかっていた。



『もしもし…』

「( 隆くん、覚えてる〜？ )」

『は、誰』

「( 彼女のこと忘れたの？笑 )」




浮気されて別れた元彼女からの
電話であった。



『何の用』


あっさり切り捨てるように
言葉を発せば、


「( え〜冷たいじゃん隆くん〜 )」


無駄に伸ばしてくる語尾が
やけに気持ち悪い。



『その呼び方やめてくんない？』


「( そんな怒んなくていいじゃん、
隆くん彼女出来たんだね )」

『は？』

「( あ！ 怖いって思ったでしょ〜？ )」

『…』

「( あは、…隆くんのこといつでも見てるよ )」



気持ち悪くなって
急いで電話を切り、着信拒否にした。

その後も電話は違う番号から鳴り続けた。




『…なんなんだよ』



そこからしばらく携帯電話を
開くことをやめた。




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それから携帯電話は開かず、1週間が経ち、
電話は3日前で鳴り止んでいた。



安心したのも束の間、その後は

私物携帯ではなく
事務所や、マネージャーの電話にまで
かかってくるようにまでなっていたみたいだ。



『知らなかった…』

マネ 「まあ、時間が経てば無くなると…」

『うん』

マネ 「でも一応周りに気を付けてください、
今日から行き帰り、全員送ることになりましたので」



『それと、もう1人お願いしたくて』






マネージャーにAと
付き合っているのを告げようとしていた。

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