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カルテNO.2 殺人病 太宰治さん(22) 〜ご注意〜 ページ6

其の後私は急いで診察室に戻って、敦さんのモノだった血液を拭き取った。

ふと、電源が付きっぱなしのウィンドウに目を向けた。

「殺人病の…唯一の…治療法は、大切な人を…?」

駄目だ、こんなの…。

残酷すぎる…。

「…。」

重い顔で出てきたのを察してか、圭吾が話しかけてきた。

「Aさん…、辛いでしょうが、殺人病には其れしか手は無い…です」

「だよね…」

「Aちゃん」

「ひぅぅぇ!?」

気配無かったんだど…。怖…。

「治君?病室に案内しますからいらっしゃい?ん?」

「香歩姉、怖い」

暗黒微笑だよ…。

結局大人しく連行されて行った。草超えて森。

「しししし、四季さんッ!!」

「何、加奈子、如何したの?」

「マフィアのボスと…娘様と…重力使いが…いらっしゃってるンです…」

「はぁあ!?」

もう急いで受付まで走った。今日は走ってばかりだな!クソ!死ね!

「手前が四季Aか?」

怖いって。私より身長低いのに怖いって。圧。圧。

「はいそうですが」

「あなた、お医者さん?カワイイわ!」

「ありがとう。でもね、お嬢ちゃんの方が可愛いなぁ!」

癒しやんけ。

「…太宰君は居るかい?」

「ええ、入院棟に居る“筈”ですね、面会ですか?」

「嗚呼」

一寸察したかも。

きっと、太宰様は…

「貴方様の想い人…なのか…?」

図星だった様で、顔を紅潮させた。

あ〜〜らら。

「…お連れ様は席を外して下さい。」

茶髪の人だけ残って貰う。

太宰様の部屋の前。

「…貴方は、彼が“殺人病”で、治すためには貴方を殺めるしかないのですが、それでも…会いたいですか?」

真っ直ぐ目を見て問うと、直ぐに「嗚呼」という返事。

「彼奴が治るなら、なんだって」

「…其の覚悟、しかと受け取りました。痛いですよ?」

腕の消毒をし、メスで一筋、傷を入れた。
血が垂れる。

「痛いですよね…でも、治療のためだ。さぁ、此れで会いに行くんだ」

其れだけ残して私は、香歩姉を呼びに行った。

「香歩姉」

「お?出番か?」

「おう」

素直に席を立って呉れた。

走って病室まで向かう。

「…い…だ」

「…や…し…る…よ」

其処から、何かが倒れる音が聞こえた。

「さぁ、香歩姉、出番だ」

「おう、任せな!」

ドアを勢いよく開け、二人を抱き合う形に正した。

「始めるよ。【異能力・西の魔女が死んだ】」

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萩野千紗(プロフ) - ももさん» 了解です! (2月13日 18時) (レス) id: b92ecbc300 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 太宰治で、殺人病お願いしますっ!! (2月13日 18時) (レス) id: 12bc70a190 (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗(プロフ) - ももさん» 全然どうぞ!!奇病名とキャラ名をお教えください! (2月13日 16時) (レス) @page3 id: b92ecbc300 (このIDを非表示/違反報告)
もも - これリクエスト大丈夫ですか、、?? (2月13日 12時) (レス) id: 12bc70a190 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萩野千紗 x他1人 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年2月9日 17時

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