お騒がせしてます土方クン！

5 ページ8

Aside

妙に散々小言を言われ、とても疲れたがこれから私はバイトがあるのだ。

十四郎に教えてなくて拗ねられた例の新しいバイトだ。

アパートの近くの駅前からは少し離れた小さな居酒屋。

店長曰く、「隠れ家的な知る人ぞ知る存在居酒屋なので基本混むことはなくひっそりと営業している」そう。
人気がないだけでは…なんて思ったけど、空気を読んだ。


『銀さんお疲れ様です〜！』

？「おう！丹羽ちゃん。今日もよろしく頼むぜ！」

バイト先「万事屋銀ちゃん」の天パだけど一応店長の坂田銀時さん。みんな呼んでるから銀さんと呼べって言われたのでお言葉に甘えてそう呼んでいる。

『今日もいいウネウネですね！』

銀「うっせぇわ、早よ着替えてこい」

はーいと返事をし、更衣室に向かう。
一週間ちょっと働いて銀さんは、ダラけたいじられキャラだと認識した。
女子の更衣室に入ると、サーモンピンクのお団子の先客がいる。ピチピチ女子高生だ。

？「A！今日シフト一緒アル！」

目をキラッキラに輝かせた、アルアル美少女は神楽。このバイト先では大先輩でとっても人懐っこくすぐ仲良くなれた。

『神楽〜〜よろしく！』

引き込まれそうな青の瞳に見つめられ、私男だったら惚れてたと思う。

神「早く用意するネ！」

ここユニフォームは紺色の作務衣に「万事屋」のロゴが入った黄色の腰巻のエプロンと言った感じで和風なもの。私は割と気に入っている。

正直、ロゴ入りエプロン巻いとけば作務衣じゃなくてもいいみたいだけど…面倒臭いし

頭にバンダナを巻いて準備完了！



『暇…』

神「この時間はいつも暇アル」

お客様は１組の老夫婦。ゆったりとお酒を仲よさそうに呑む姿をこんな風になりたいなと眺めること３０分は経った。

メニューを覚えるため、メニュー表をパラパラとめくる。

『ここって凄い甘味の量多いよね』

神「あ〜銀ちゃんが糖尿病だからナ〜」

『？』

神「このページに載ってるこれ、毎日食べてるネ」

神楽がペラペラとページをめくり指さしたのは…

『…宇治銀時丼?」

なるほど銀さんは、筋金入りの甘党の様だ。


チャリンチャリン


ドアの開く音が聞こえ反射的にドアに寄る。

『いらっしゃいませ〜！』
神「へいらっしゃい！」

居酒屋「万事屋銀ちゃん」に威勢のいい声が響く。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読んでくださりありがとうございます。

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す