49話 ページ10
千明side
ずっと思っていた。
あんなに美しい先輩が、悲しそうな顔をするのか。自分が落ちぶれているような表情をするのか。
あの人をレンズ越しで見たとき、これ程美しく撮れる時はないだろうと思いながらシャッター音をならした。
もとが綺麗だから。そんな理由なんかじゃない。そんな言葉では表しきれない。
あの表情を生み出せる、彼女に異常な執着心を持ってしまった。
写真を撮ることは好きだけど、本当のことを言えばうつりたい。誰かに撮りたいと思われるそんな人になりたい。
誰かの主人公に、ヒロインに。
でも、今目の前にあるのは可愛い可愛い後輩の物語。
ヒロインになりたい、特別になりたい、あのレンズに写っていいような人になりたい。とりあえず、捨てた。そんな感情は今要らない。
「おっじゃましまーす!」
「なにか、しらっっ!?」
この後輩の、心の響きを。先輩の、本当の思いを。
伝える架け橋になりたいんだ。
「お話があります。」
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はちみつ檸檬 - meeaya55さん» リクエストありがとうございます!!ゆっくりにはなってしまいますが書きますので、よろしくお願いします! (2020年4月30日 23時) (レス) id: 830b650e57 (このIDを非表示/違反報告)
meeaya55(プロフ) - 番外編で数年後の2人の話を見てみたいです。 (2020年4月19日 13時) (レス) id: 35fcdca045 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ檸檬 - ファンミさん» 有難うございます!!コチラでもがんばりますので! (2019年7月28日 14時) (レス) id: 5964d6c924 (このIDを非表示/違反報告)
ファンミ - こちらでも、応援してますね!更新、頑張ってください!! (2019年7月27日 20時) (レス) id: c64ff5576e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつ檸檬 | 作成日時:2019年7月25日 10時