幼馴染みが私の恋に気付いてくれない！2nd

７６話 ページ37

今だ、私の心は夢見心地。

ど、どうしたのちかくん。ま、周りの雰囲気にやられちゃったの？？？


いや、ちかくんはそういうタイプじゃない。てことは…


私の顔がゆでダコみたいに真っ赤になったのが、わかる。ちかくんも、赤面しながら顔を隠している。


ねえ、それってそういうことだよね、？？

どんどん盛り上がりを見せる観客の声を遮るかのように、人前で大声を出す。


「そ、それがっ！！答えでいいですかっ？私、む、報われたんですか、？」

泣きそうで、かすれてて変な声だけど、大きい声で発した私の声。とどいて、ちかくんまでっ！！！


「そう、だよ。千紗を離したくない、誰かのもとにいくなんて考えたくなかった。やっぱり、どうあがいても千紗が、すき、なんだよ、！！」



ちかくんの大きな声が観客にまで届いていく。


嬉しいくせに、周りではしゃいだりときめいている人より嬉しいくせに、引っ掛かってしまうのは幼馴染みだからだと信じたい。




「ちかくん、どうあがいても、ってなに、？」

戸惑いは隠したくない。しこりはうみだしたくない。



そんな思いと私の真剣な顔からなにかを感じたのか、みんなが少しずつ静かになっていく。



もう、想いになにかを残して終わらせたく、ない！！

７７話→←７５話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す