６５話 ページ26
すごく、耳にささる。
周りの人達も不安そうな顔をしているのが見える。
「ねぇ、みんなはどう思うの？」
山下さんがみんなに話しかけていく。その発言から皆がざわついているのが分かる。
「ねぇ、ちょっと！何でそんな話に！」
「なんで、いきなりそんなことを…山下さんどういうつもりですか…？」
文ちゃんと花穂ちゃんが怖い顔をしている。
ねえ、また頼られるだけですか？
「「ふざけないで！」」
ちかくんと言葉が重なる。
「ふざけないでくれる？今さらそんなこと言うなんて、山下さんらしくないけど？」
ちかくんから、どす黒いなにかを感じるような、強い強い声。聞いたこともないような低い声。
「え、縁下のためをおもって！ほ、ほら、もう少し演技力がある子とか！！」
焦り混じりで山下さんが言葉をはく。そんな山下さんにちかくんは、トドメを刺していく。
「それは、山下さんの思いだよね？そこには、俺の真意は入っていないはずだよ。」
「そっ！それはっっ！」
山下さんがどんどん言葉を失っていく。
「俺は、千紗の誠意に引かれて、千紗の演じるシンデレラを完成させるために同意したんだ。だから、シンデレラは千紗なんだよ。」
ちかくんの言葉が私に勇気をくれる。
こんなにも期待されて、シンデレラになれる私ってどれだけ幸せなんだろう。
好きな人に期待され、友人に支えられ、こんなにも輝かしい舞台にたたせてもらえるだけなんて、可笑しいもんね。
「山下さん、ありがとう。提案してくれて。でも、こんなにもシンデレラをこのメンバーで演じたいと思っている気持ちは誰に変わる案が出ても負けませんっ！なので、みんな。このままシンデレラを演じさせてください…！！」
深く頭を下げると、ちかくん、文ちゃん、花穂ちゃんまでもが頭を下げてくれた
「「「「お願いします！！！！」」」」
みんなの返事は、
もちろんだよ。この一言だったのです。
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はちみつ檸檬 - meeaya55さん» リクエストありがとうございます！！ゆっくりにはなってしまいますが書きますので、よろしくお願いします！ (2020年4月30日 23時) (
レス) id: 830b650e57 (このIDを非表示/違反報告)
meeaya55(プロフ) - 番外編で数年後の2人の話を見てみたいです。 (2020年4月19日 13時) (レス) id: 35fcdca045 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ檸檬 - ファンミさん» 有難うございます！！コチラでもがんばりますので！ (2019年7月28日 14時) (レス) id: 5964d6c924 (このIDを非表示/違反報告)
ファンミ - こちらでも、応援してますね!更新、頑張ってください!! (2019年7月27日 20時) (レス) id: c64ff5576e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつ檸檬 | 作成日時：2019年7月25日 10時
