62話 ページ23
昔ながらの公園という感じの公園が、私達の近所にはある。
定番の滑り台とブランコ、小さなベンチと砂場なんかがおいてある小さな公園。子供の時はちかんとよく遊んだのを覚えている。
今になっては少し怖かった滑り台は小さくて、ブランコはどれだけ高くなるか競っていたけれど、もう全然使ってなくて。
こんなに時間が過ぎてしまえば、ちかくんとの距離感すら違くて。
「うわぁ、ブランコだよ!なんか久しぶりだね…!ちょっと、乗ろうかな?」
軋む音が二人の間に響いていて、こんなことでしか話は続かなくて。
そのままでいたいはずなのに、離れてしまいたい、時をもとに戻してしまいたいと思ってしまう。
「千紗、」
私の目の前にたって、少しだけ動いていたブランコを止めてくる。
「シンデレラ、本当にやってくれるの?」
ふと、目線が上がってちかくんと目が合う。なんだか、不安そうで、離れたくないような瞳で。
「ちかくん、言いたいことはわかりますっ!でも、」
この言葉を伝えてしまったら、きっと分かってしまう。ちかくんに伝わってしまうけど。
「でも、気にしないでください。ずっと、ずっと、あなたのとなりに憧れていて、立てるんだもん。こんなの、わたしのため、みたいなものなんだよ?」
意識してもらえないのなら、意識させればいい。
気にしてもらえないのなら、うごいてみればいい。
だって、こんなチャンスをつくってもらったんだもん。ずっと、好きなんだもんっ!
「よろしくね、ちかくんっ!」
少しだけ赤くなったように見えるちかくん。少しでも、いい。
ちょっとくらいは、隣に立つために何かしなきゃいけないのなら、今が本当のはじめの一歩なんじゃないかと思ったんだよ、ちかくん。
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どうも、はちみつ檸檬ですっ!
新型コロナウイルスの影響で沢山の学校が休校になったかと思います…!
あんまり連載してなくて、読んでくださってる人なんているのかな?なんて思いながら先日更新したら、100人以上の方が作品に興味を持ってくださって!本当にありがとうございます!!
3月中には、この作品は終わらせるつもりですし、違う作品もどんどん続けていこうと思います…!!
学生の皆様、これを気に私の作品に興味に持ってもらえると嬉しいです♪
こういう日は、楽しく過ごしましょうね!
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はちみつ檸檬 - meeaya55さん» リクエストありがとうございます!!ゆっくりにはなってしまいますが書きますので、よろしくお願いします! (2020年4月30日 23時) (レス) id: 830b650e57 (このIDを非表示/違反報告)
meeaya55(プロフ) - 番外編で数年後の2人の話を見てみたいです。 (2020年4月19日 13時) (レス) id: 35fcdca045 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ檸檬 - ファンミさん» 有難うございます!!コチラでもがんばりますので! (2019年7月28日 14時) (レス) id: 5964d6c924 (このIDを非表示/違反報告)
ファンミ - こちらでも、応援してますね!更新、頑張ってください!! (2019年7月27日 20時) (レス) id: c64ff5576e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつ檸檬 | 作成日時:2019年7月25日 10時