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貴方side
先程の獪岳の罵倒やその後の善逸とのやり取りで、だんだんと蝶屋敷にいる隊士達が何事だと集まってきた。
『2人とも、一旦落ち着いて…』
なんとかこの場を鎮めようとするが全くもって効かない。
すると、あちこちにいる隊士たちの話しが、ふと聞こえてきた。
「…なぁ、アイツら、」
「ん?あぁ、あっちの黒髪の方が雷の呼吸を使う隊士だ、ほら、壱の型が使えないって噂の。」
「あ〜…わかったわかった、あのえらそうなね。」
なんだコイツら、当の本人が目の前にいるのに平気でそんな話すんのか。しかも本人聞こえてるだろ絶対。そんな話私がすり潰してやろうか?あ?
と、その話でもまあまあカチンときたが、次の言葉によって私は更に怒りのボルテージを上げることになった。
「いや、基本の型が使えねぇとかどうよ?
どうせすぐ死ぬな、アレは。」
「な。柱になんか到底なれねぇよ。」
と、侮辱するような、鼻で笑うかのように言ったのだ。
(『…コイツら!!!!』)
その瞬間、私の中の何かが切れた。
今すぐにでも掴みかかりそうな勢いでバットその隊士達に顔を向けたが、先にその場に行ったのは
「…俺の兄貴を侮辱するな。」
紛れもない、弟弟子である善逸だった。
その事に驚き、私の怒りは少し冷めた。
が。
ガンッとまるで自分が殴られたかのように感じるその鈍い音がその場に響いた。
善逸がその隊士たちを殴ったのだ。
『だ、ダメです善逸くん!対立違反になってしまいます!!』
獪岳も何か…そう思い彼の方へ顔を向けるが、善逸の言動に驚いているのか目を開ききったまま動こうとしない。
善逸「…兄貴は、…獪岳は、お前らとは違う…!!お前らとは比べ物にならないくらい強くて、ずっとずっと努力してるやつだ!!」
善逸「それにな、思ったことをハッキリ伝えてくれるんだ!!いつも俺が聞く音に嘘偽りのない音をさせてくれる!!確かにその音こそ怖いものも多いけど、けど…!!
嘘つかれたり取り繕った笑顔されるよりかは、俺にとっては、何倍も、何百倍も、嬉しいものなんだ!!」
「獪岳が、俺のことが嫌いなのも知ってる。だって俺だって嫌いだ。
でも、心から尊敬してる!!いつも俺は兄貴の背中を見てる!
家族もいない俺からしたら、兄貴って存在が特別なんだよ、俺にとっては初めてだったから……!!!!」
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タラの芽(プロフ) - ふぐ太さん» あっ……(( すみません、私のミスです( ; ; )編集で変えておきます(涙)ご指摘ありがとうございます!! (2020年7月25日 19時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐ太 - あの、「無惨様」って言っちゃってますが、呪いは……? (2020年7月25日 13時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
彩女(プロフ) - タラの芽さん» なるほど...!私の作品は特にないのでイラストを投稿する専用の作品(?)作ってみますね! (2020年7月19日 17時) (レス) id: f1412afcb5 (このIDを非表示/違反報告)
タラの芽(プロフ) - 彩女さん» ありがとうございます!!!(涙)今までは作者様が作品の中で載せて、それをコメントで知らせて、私がそのページに飛んで見る、という感じだったんですが…もっといい方法ありますかね…私もそこらへんの知識は欠けているので分かりません…すみませんんんん(涙)(涙) (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
タラの芽(プロフ) - あっこさん» いやいやもうこちらこそでございます(日本語)あああなんてお優しい、、ご期待に添えれるよう頑張ってまいります……!!!! (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年6月14日 21時