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貴方side
『…天の呼吸 捌ノ型
彗星の光聖』
空色に輝いた刀が猗窩座へと振り下ろされる。
数々に降り落ちてくる彗星は、猗窩座の四肢を飛ばし、血が舞ったと同時にぼたりと落ちた。
猗窩座「っ……!?」
一瞬のうちに四肢を失った猗窩座が地面に倒れ込む。その瞬間に間合いを詰めてまた大きく刀を振りかぶった。
(『…きた!!』)
『…炎柱様!!!』
煉獄「うむ!!
炎の呼吸
奥義
玖ノ型
煉獄!!!!!」
『天の呼吸
陸ノ型
風流雲山!!!』
猗窩座「!!!」
即座に腕を再生させ飛び退いた猗窩座は、元居た場所に目を向ける。
そこには大きく窪んだ地面がそこにあり、シュウ…と煙が出ていた。
猗窩座「……素晴らしい才能だ!」
猗窩座からは相変わらず生臭い味がするが、味を感じ取らなくても興奮していることはわかる。
感動した、といわんばかりに頬を緩ませた猗窩座は言葉を続けた。
「やはり鬼になるべきだ杏寿郎!!!女!!!」
『「断る(ります)!!!!」』
再び勢いのある炎が鋭い熱気を纏い、猗窩座に襲いかかる。少しでも皮膚に当たれば、灼熱の炎が身体を焼き付くすだろう。
だがまた猗窩座は素早く攻撃を避ける。
猗窩座「……あぁ、なんということだ。これだけの才能があるというのに……」
「破壊殺・空式」
近隣戦に持ち込もうとした二人を避け、猗窩座が距離を空ける。
笑みを浮かばせた猗窩座が叫ぶ。
猗窩座「お前たちのような強者ならば、直ぐに上弦と成ろう!あの方もさぞ喜ばれる!!!」
『…チッ…』
嬉しくてか笑みがこぼれる目の前の鬼に、あれだけ話していると言うのにすぐに戻ってしまう腕や足に対して小さく舌打ちをする。
『…強者強者って。なぜ貴方は強者にこだわるのです?』
たしか猗窩座は生活も貧しいかなり悲惨な家庭環境の中で暮らしていて、罪を犯してまでもお父さんの病気を治したいと思う、父の為なら死んでも構わないというくらいの少年だった。
猗窩座「…弱い奴は嫌いだ。正々堂々と戦おうとしない。」
猗窩座「弱い奴は、……」
なにかを思い出そうとしている猗窩座へボソッとつぶやく。
『恋雪さんは今の貴方を見てどう思いになられるのでしょうね。』
どうにか強者になろうとする、本来の理由を思い出してほしい。
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タラの芽(プロフ) - ふぐ太さん» あっ……(( すみません、私のミスです( ; ; )編集で変えておきます(涙)ご指摘ありがとうございます!! (2020年7月25日 19時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐ太 - あの、「無惨様」って言っちゃってますが、呪いは……? (2020年7月25日 13時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
彩女(プロフ) - タラの芽さん» なるほど...!私の作品は特にないのでイラストを投稿する専用の作品(?)作ってみますね! (2020年7月19日 17時) (レス) id: f1412afcb5 (このIDを非表示/違反報告)
タラの芽(プロフ) - 彩女さん» ありがとうございます!!!(涙)今までは作者様が作品の中で載せて、それをコメントで知らせて、私がそのページに飛んで見る、という感じだったんですが…もっといい方法ありますかね…私もそこらへんの知識は欠けているので分かりません…すみませんんんん(涙)(涙) (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
タラの芽(プロフ) - あっこさん» いやいやもうこちらこそでございます(日本語)あああなんてお優しい、、ご期待に添えれるよう頑張ってまいります……!!!! (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年6月14日 21時