目が覚めたら産屋敷邸だった件。3

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善逸side

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善逸｢…Aちゃん、？ねぇ、Aちゃん、、
Aちゃん！！！！｣


煉獄｢まだだ！！まだ諦めるな少年！！
まだ助かる！！Aは助かる！！｣


善逸｢でっでも！！心音が、、どんどん小さくなってッ…！！｣


煉獄｢…！ ッ！
大丈夫だ、死なない、Aは死なない、死んではだめだ、A。｣


善逸｢Aちゃん…ッ！！！｣

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あの夜、Aちゃんが眠ってしまってから1週間が経った。






結果、という言い方も何だけど、簡潔に言うと
まだAちゃんは死んではいない。





ほんの少しだけ、まだ心音が聞こえる。
しのぶさん曰く、｢魂が抜けたように眠っている｣らしい。





炭治郎｢…善逸。今日も、まだか…。｣





善逸｢！炭治郎…
うん、まだだよ。｣




炭治郎｢そうか。……A。｣




炭治郎と伊之助はもちろん、炎柱の煉獄さんやしのぶさん、水柱の人二人までもがAちゃんの容態を見に来てくれている。




炭治郎と伊之助に至っては任務で遠出しない限りほぼ毎日此処へ来ている。まあ俺もそうなんだけど…。



ここ1週間で習慣化した花瓶の水の取り替えはカナヲちゃん、窓の換気は俺がやって、アオイちゃんはAちゃんに異常がないか毎日確認する。







ガラガラガラ


今日もまた、窓を開け、心地よい風を通す。

Aちゃんの綺麗な髪がサラァ…と靡いた所で、バサバサッと空から音がした。




善逸｢？｣





天空｢ホォーーーーー！ホォーーーーー！！
オヤカタサマカラダ。ゼンイツ、ヨメ。｣





そう言われて、Aちゃんの鎹鳩から渡されたのは御館様からの文。
内容は…まぁ、Aちゃんのことだろう。







善逸｢わかったよ。
えっと…｣









《Aへ



今はAではなく善逸が見ているのかな？




この文が届いていることを踏まえて書かせてもらうよ。




今回の杏寿郎との任務で十二鬼月が2体も出たらしいね。



しかも下弦の壱に上弦の参。




Aもそうだと思うけど善逸や炭治郎達も初めて遭遇したんじゃないかな。




上弦や下弦相手に夜明けまで戦えたこと、五体満足で帰ってきてこれたこと、とても喜ばしく思うよ。



でも、その代償なのか、Aが眠ってしまったんだね。
Aは呼吸を乱用すると眠ることがあるんだ。だから今回も…

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