目が覚めたら産屋敷邸だった件。2

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貴方side


『…別にうるさくしようとして来たわけじゃないです。お前もってことは、誰かと会ったんですか？』





下手に挑発せず、慎重に、慎重に……







累｢……あぁ。来たよ。うるさい連中。猪頭のやつと額に火傷のあとがあるやつ。｣









(『…もう会ったのか。』)







『…ごめんなさい。気分を害されたのなら私が代わりに謝ります。』








累｢……何、あいつらとどういう関係なの？｣









えっなに急に嫉妬した彼女みたいになってんの(黙れ)








『いや、どういう関係というか…同期の仲間ですね。』




累｢…仲間…。それだけ？恋人でも家族でもない、それだけの絆？｣





『…っ確かにそれだけの絆かもしれませんが、私にとっては大切な人達です。』









『……今も怪我をしていなければいいけど。』

と小声で呟く。









累｢…ふーん。｣

と累くんは何か考えるようにした後私をジロジロ見る。









累｢君って意味わからないね。鬼である僕にそんな悠々と話をして
尚且つ自分が仲間の代わりに謝る、なんて。｣









累｢現に今も自分じゃなくて他人のことを気にする。｣









『…私はいいんです。自分よりも他人、です。

それに、あなたは鬼だけど私に攻撃してこないじゃないですか。
今もこんな話に乗ってくれる。』









そう私が言うと、累くんはふっと笑って(くそ可愛い)









累｢……いいね、その心。誰よりも人を思うその気持ち。それ、僕に欲しいな、。
ねぇ、僕の家族になってよ。
あー、でも家族はもういるし…この場合恋人かな？｣








(『…ん？こ、ここここここ恋人？あれ？聞き間違い？』)









『あ、あの、恋人って……』






累｢だから、君が欲しいんだって。分かったらついてきてよ｣







いやわからんわ。と心の中でツッコミを入れると私の体が上へと上がった。







『っえ！？な、なにこれ…』




累｢僕の糸だよ。早く母さんに合わせなきゃ。｣








といつの間にか蜘蛛の糸で縛られ私は累くんに連れていかれた。


_______________






着いた先には炭治郎が既にいて、私の状態をみて驚愕する。



炭治郎｢っ！！？A！！！どうしてっ…｣


『ごっごめんなさい！なんだか私もよくわからなくて…』









まってろ、今その糸を切るから、と言った炭治郎が刀を抜いて近づいてくる。

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