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貴方side
お風呂も上がり、夕食も済ませた後、なんだか久しぶりに会ったような炭治郎達は鍛錬へと向かってしまった。
(『そういえば自分ではお風呂って言ってるけど、思わずアオイちゃんに言っちゃった時は?って顔されたなぁ』)
お風呂っていつから呼ばれるようになったんだろう。
うーんとそんな事を考えながら禰豆子ちゃんが庭で遊んでいる姿を眺める。
禰豆子ちゃんは夜しか出れないから基本夜にこうやって遊んでいる姿をよく見る。
蝶を楽しそうに追いかける禰豆子ちゃんはなんとも可愛らしい。
(『…でもそろそろおしまいかな。』)
時間もかなりたっていたため禰豆子ちゃんを中に入れる。
「むー…」と名残惜しそうにしていたがここは我慢してもらおう。
『また明日、遊びましょう。』
そう言うと禰豆子ちゃんは「むん!」と笑顔で答え、するすると小さくなって箱の中へ入った。
私は特にもうすることもないので縁側に腰をかける。
久しぶりに1人になった空間。
(『なんだか最近色んなことがありすぎたな…』)
かまぼこ隊とあったと思えば一緒に合同任務、それに次は柱合会議で柱って…
『…ふぅ。』
ため息、ではない深呼吸をする。
そのままぼーっとしていると、だれかの味がした。
(『この味…』)
こんな味するのはこの人しかいない、そう思い後ろを振り向く。
『……炭治郎くん。』
どうかしましたか?鍛錬、終わりましたか?
そう立て続けに質問すると、
「…ああ。ただ、まだ全集中・常中ができなくてな。
少し、Aと話したくて来た。
今、良いだろうか?」
断る理由なんてない私は二つ返事で答えた。
________
炭治郎「…A。Aはどうして柱合会議にいたんだ?」
『…それは、御館様が、私のことについて柱の方々に詳しく話すためらしいです。』
炭治郎「詳しく話すため?」
『…実は私は、4歳から今まで御館様に育てられてきたんです。』
炭治郎「…!?
どういうことだ…?」
炭治郎は驚き目を見開く。
意を決して私は口を開いた。
『……私自身、4歳まで何があったか分からないんです。気がついたら産屋敷邸にいて…。
自分自身のことがわからない、と言った時、
御館様は、
産屋敷一族の皆さんは、
何故か産屋敷邸の庭で倒れていた私を、どこから来たのかも分からない私を、受け入れてくださった。』
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奥山乃愛(プロフ) - 私鬼滅の刃のキャラ全員好きなんで累がもし生きてるなら嬉しいです……… (2022年6月9日 18時) (レス) @page19 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - すいません質問です!この小説累って生きてますか? (2022年6月9日 18時) (レス) @page11 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃさん - 自分の名前でやったら無事キュン死できましたありがとうございました (2020年11月7日 14時) (レス) id: e5f52d7032 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - こんばんわ!素敵な作品ですね!応援してます:) そういえば68話の最後の方「なほ」が「かな」になってましたよ! (2020年7月26日 22時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - ちょっと遅れましたが続編おめでとうございます!短編?面白かったです!体調に気をつけて下さいね(*^^*) (2020年6月16日 23時) (レス) id: 5295ad42ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年5月29日 14時