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貴方side
刀をいただいた次の日、鳩の「オニガリトシテノハツニンム。ココロシテイクンダナ。」という言葉により私は今隊服に着替え、刀を差していた。
(『…これで正式に鬼殺隊に入ったんだ。』)
まだ実感はわかないけれど、羽織を羽織って首元のボタンをパチッと留めると緊張感が走る。
門を出ようとすると既に御館様がおり、
「…Aはもう鬼殺隊の一員だよ。頑張っておいで。
ここには、いつでも帰ってきていいからね。」
という言葉をいただいた。
『は、はい…!!御館様、ここまで育てていただき本当に感謝します。つ、次は…!わ、私が恩を返す番です!悪鬼滅殺を胸に、精一杯責務を全うして参ります!!』
そう言うと御館様はふっと笑い、行ってらっしゃい。と見送ってくださった。
任務地は結構離れた街らしく、なんでも男女の子供が狙われるんだとか。
そこで、まだ歳も12の私が行くことになったらしい。
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任務地の街に着くと、がやがやと騒がしい声が沢山した。
(『……これはお祭り気分の騒̀が̀し̀い̀じゃない方の騒ぎだな。』)
大人の男女が何やら紙を持って街ゆく人に声をかけている。
1人突っ立って考えていると、1人の女の人から「あなたも!!私の子供しりませんか!!!?」
と声をかけられた。
(『私の子供…鬼の話と似てるな…』)
鬼と絡んでいると判断し、
『すいません、その話、詳しく。』
その女の人から話を聞くことになった。
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どうやらその鬼が子供を狙うのは毎夜毎夜らしい。
つまり今夜も子供が狙われる。
一刻も早く斬らなければ。
気合いを入れ直し、
『…私があなたの仇をとります。』
と、鬼のことを話し女の人に言った。
夜になり、辺りはシンとしている。
こんな暗闇に子供がひとり歩いているとなると必ず鬼は狙ってくるはず。
そう思い歩いていると…
「嬢ちゃん、こんな所で1人かい?」
と誰かが声を掛けてきた。
いや、誰かじゃない。鬼だ。
「嬢ちゃん、夜は危ないよ。おじさんがいいユメ見させてあげるから、こっちにおいで。」
……なにがいい夢だ。
『生憎それは見れない。』
そう言い、鬼が血気術を出す前に間合いを詰め腕を落とす。
「……ほほう。嬢ちゃん…いや、女。お前鬼殺隊だな。」
『だったら何。』
「…いいや。何も。そんなちっこいお前にも、俺のユメを見せてやるよ。」
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ひー(プロフ) - マイケルワカメwwすごくツボww (8月2日 9時) (レス) @page1 id: c24c294ffd (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 私も、マイケルワカメが面白かったwwww (2021年9月25日 16時) (レス) @page39 id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん姫 - 名前のセンスがありまくりですね!尊敬をこえて讃えます。 (2021年1月9日 16時) (レス) id: cabfd4d154 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃさん - 焦ってる味ってどんな味なんだろ…今度友達が焦ってる時食べさせてもらおっ!← (2020年11月7日 14時) (レス) id: e5f52d7032 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - ぽむさん» 本当それなw (2020年6月6日 15時) (レス) id: 30bf734d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年5月23日 13時