目が覚めたら産屋敷邸だった件。

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貴方side



目を開けると









スーっとちょうど襖が開くような音がした。



そこには



『あ……まね…様…？』




花束を持ってくるあまね様がいた。




ずっと花を変えてくれていたのだろうか…








あまね｢……っ！！！！？？





っ良かったっ！！目が覚めたのですね…｣






そう言うと目を潤ませ御館様達に伝えに行った。




(『随分眠っていたんだろうな…』)



髪もだいぶ伸びてるし…ん？






『……あれ？私こんな金色だったっけ…』





そういえばあまね様も私を見た時目覚めたのと同時に違うものに驚いていたような…







でもどうしてこんな色に……



(『あ、そういえば、夢の中で見た私も、たしか金色だったな』)





夢の中で見た私は髪も瞳の色も金色だった。




もしかして…



『本当にたすけたの…？』




だとしたら原作にいない人が生きてる…？？


救えたのか……？




何が起きているのかまだ脳が処理しきれていずに頭をひねらせて考えていると、





御館様｢……っ！！！A！！！！｣






珍しく声を上げた御館様が襖を勢いよく開けた。





『ﾋﾞｸｯ』






御館様｢！…怖がらせてしまってすまない。
A、本当に良かった…目が覚めて…

8年間もの間眠っていたんだよ？心配した…｣






『ご、ごめんなさい…』






御館様｢いや、Aに謝って欲しいわけじゃないよ。とにかく、本当に良かった。






また、その声を聞けてよかった。｣






『御館様……』





本当に心配かけてしまった。申し訳ない。




御館様｢それと、A。髪の色と瞳の色が変わっているね……

目覚めたことによる変化かな？｣






『あっ、、そうなんです、私も、わからなくて。』





御館様｢うん。とても似合ってるよ。満月の光に当てられたみたいだ。｣






『っ！！』




満月の……光…






『もしかしたら、拾ノ型を使ったことによってなった可能性もあります。』





拾ノ型が使えるようになったその日の夜は、満月で光もとても綺麗だった。





拾ノ型を使うにも月の光が必要だし、応えるように金色に変わったのかもしれない。






御館様｢…そうかい。とりあえず医者を呼ぶから何か異変があれば言ってね。｣





『は、はい。』





その日はお医者さんに診てもらい、特に異常はないとのことでその日は終わった。

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