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貴方side
絶対に退くかと意志を見せる善逸に、伊之助の拳が入った。それでも善逸木箱を抱えるようにして、守る。
蹴られ、殴られ、ボコボコにされる善逸。
見てられない、早く行かなければ、と思いながら走り、
箱と善逸ごと走り取りその場を離れる。
善逸が「Aちゃん…」
と心配そうに見るが、今はそれどころじゃない。
伊之助「…ハッ!!おめぇ!!今度こそ俺と勝負しろ!!強ぇんだろ!!」
『…しません。ここであなたとしても何の得もございません。』
「ゴチャゴチャうるせぇ!!」とお構い無しに攻撃してくる伊之助。それをかわし、避け、受け止める。
私は体重が軽いのですぐ投げ飛ばされてしまう。
その度に善逸が傷つけられるので、
咄嗟に善逸ごと庇い背中に思い切りドゴッと殴られてしまった。
『っグッ…』
善逸「Aちゃんッ!!!」
やばい、もろに受け止めたから体制が取れなかった。
痛みに悶えていると、ふと味がした。
_________炭治郎だ。
『だ、だい、じょうぶです。善逸くん、もうすぐ、来ます、から。』
と善逸に言うと、玄関からザッと足音がした。
炭治郎と、確か…清君。と、てる子ちゃんがいた。
『……竈門さん…』
と安心してふっと笑うと、そのまま意識を手放した。
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善逸side
猪頭の男の攻撃を流すAちゃん。
いきなり現れたその男は、最終選別のやつだと理解し、「せっかち野郎!」と口に出していた。
するとその猪頭は炭治郎の命より大事なもの…あの箱に近づこうとする。
まずい、と思ったが、ふと、
今まで俺のそばにいた女の子がいないことに気づいた。
あれ、と言葉にする前にその子はあの箱の前に立っており、手を出しては行けない、と言っていた。
それからAちゃんは男に投げ飛ばされまくっている。上手に受身を取っているのか痛みを感じていなさそうだったが、
間に入って俺を庇ったことによってドゴッっと鈍い音が聞こえてきた。
『グッ…』
痛い、という音が聞こえ、
咄嗟に名前を口にするが、Aちゃんは
何かに気づき、
「もうすぐ来るから大丈夫」と言う。
何が大丈夫なんだ。何が来るんだ。そう思っていると、
あの、泣きたくなるような優しい音が、
俺の耳に聞こえてきた__________
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ひー(プロフ) - マイケルワカメwwすごくツボww (8月2日 9時) (レス) @page1 id: c24c294ffd (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 私も、マイケルワカメが面白かったwwww (2021年9月25日 16時) (レス) @page39 id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん姫 - 名前のセンスがありまくりですね!尊敬をこえて讃えます。 (2021年1月9日 16時) (レス) id: cabfd4d154 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃさん - 焦ってる味ってどんな味なんだろ…今度友達が焦ってる時食べさせてもらおっ!← (2020年11月7日 14時) (レス) id: e5f52d7032 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - ぽむさん» 本当それなw (2020年6月6日 15時) (レス) id: 30bf734d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年5月23日 13時