──おかえり── ページ11
帰路を歩いて約2時間。
Aは足を止めた。
玄関の戸が不用心に開いているのだ。
Aは走った。
考えるより先に体が動いたのだ。
「お父さん!お母さん!」
思考が停止した。
血だらけの姿で父と母が倒れていた。
「二人共!!しっかりして!!」
父「A…?あぁ、良かった… 最終選別、生き残ったんだなぁ…」
頬を撫でるその手には力が入っていなかった。
父「お母さん、Aが帰って来たぞ…」
「お母さん…?起きなくて良い!!安静にしてて!!」
そう言っても母は起き上がる。
母「生き残ったのね… 良かったわ… あの世に行く前に貴方の元気な顔が見れて…」
Aの頭を撫で、母は言った。
母「頑張ったね…」
Aの涙を拭い父は言った。
父「こんなに大きくなって… 嫁入り姿が見たかったなぁ…」
微笑みながら二人は言った。
父・母「おかえり」
涙を流しながらAは言った。
「ッ ただいま!!」
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ありま(プロフ) - 「近ずく」ではなく「近づく」が正しい語かと思います。ご確認ください。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: f98bd03ab1 (このIDを非表示/違反報告)
1775 - 花帆さん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉を貰えるとは…!支えになります、ありがとうございます! (2019年8月31日 8時) (レス) id: c25ea08818 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 炭治郎の短編面白かったです(*´ω`*)炭治郎がいてくれる安心感にきゅんとしました! (2019年8月30日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆで卵 | 作成日時:2019年8月10日 14時