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家の電話が鳴りまくる。
インターホンの音が鳴り止まない。
私はその時、
家族がそんな危険になってるのに気づいてなかった。
気づいたのは事件が発覚してから
6時間が経過した後だった。
父親は仕事で家を離れており、
母親は家で家事をしていた。
姉は高校から帰って来た直後で
弟は宿題をしてた時だった。
姉は当時、19才。
弟は当時、13才。
私は、17才。
私は一人で東京にいた。
鳴り止まない電話とインターホン、
その恐怖に怯える家族。
母親は姉と弟をリビングに呼び、
家にあるパソコンなどで必死に情報を集めたらしい。
どれだけ怖かったか。家族が。
知らない人が家の前に大量にいる。
それぞれが思いの丈を叫んでいる。
それが全て、母親と姉と弟に向けられたものではなく、
私に向けられていたことを
母親たちは1年間隠し続けていた。
私が傷つかないように。
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いつのこと思い出してたんだろ。
デビューから1年が経った頃かな。
あの時は本当に辛かった。
真名の存在が怖かった。
デビュー当時、私は一人未成年の17才。
真名は25だったかな。
覚えてないわ。
この夢をみたからには真名への復讐は止められない。
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作者名:星華 | 作成日時:2018年6月14日 22時