負けるとかないから

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今、俺はクソばばあの隣を歩かされてる。
しかも、ばばあは変装してない。

俺だけマスクつけてる。


真名「翔くぅん。どこ行きたい？」


クソばばあはこいつのことね。
ほんと早くﾀﾋね。


翔「どこでもいいですよ？
真名さんの行きたいところで。」


優しくてかっこいい翔を演じる。


真名「またまたぁ、そういう翔くん好きぃ。」


いちいちハートついてんのすごく腹立つ。
でも俺は


翔「ありがとうございます。」


かっこいい笑顔を張り付けて真名に笑いかける。


着いたところは真名の行き付けのお店。
裏通りにある居酒屋。

一見、隠れ家みたいに見えるけど、
週刊紙によく張られるお店でもある。


ほら、今だって。
店の中にカメラ持ってる人いる。

別に撮られても俺には面倒なことはない。


でも、こいつはどうなんだ？
Aが夕方、"とある撮影"ってストーリーにあげてた。
with 三代目で。


だけど、その時間もう既に俺と会ってた。
もちろん一般人のファンに撮られてTwitterにあげられた。

真名？さあどうする？君は。


真名「翔くぅん。何食べるぅ？」


わざわざ記者の近くに座るか？普通。
知っとけよ。なぁ。


翔「んー真名さんのおすすめで！」


俺は真名の名前を目立たせるように言った。
真名の後ろからｶｼｬって音がしてる笑


記者さんと目があった。
記者さんの片方の口角が上がってる。


真名、残念ながら俺を選んだのが間違いだよ笑


真名の後ろの記者さん、俺の高校の時の先輩だから。

どう足掻いたってお前は
記者から週刊紙から逃れられない。




．



あの時、Aをあんなことにさせなければ

今も正常に生きれたのにね。



．



俺は、あの時から狂人。


．



俺も被害者。

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