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３. ページ3
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「あ……」
声をかけるべきか、否か。
考えてると顔が下を向いていた。
『あっ、あらんくんっ！』
先に声をかけてくれた彼女に笑顔を向ける
「移動教室？」
『うん、化学だよ〜』
「あ、ほんとだ。
…クラス、離れちゃったし…あれだね。」
『ね、寂しいよ。同じがよかったね〜』
そんなたった、それだけの言葉に
ふわふわ浮くみたいになる。
Aちゃんと話す時の俺は
自分じゃないみたいで、恥ずかしい。
今までは、好きになられることの方が
多かったし、
こんなにも愛おしい子なんて
できたことなかった。
『またねっ、あらんくん！』
手を振るこの女の子に
こんなにも "好き" なんて感情抱くなんて
きっと、誰も思ってなかったよな。
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作者名：ささら | 作成日時：2017年9月8日 19時
