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１２. ページ12
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『…わたしもね、顕嵐くんのこと好き。
でも、神様に決められちゃったの。
魔法使いは、恋しちゃいけません、誰かとそうゆう関係になってはいけません、って。』
君は、自分の話ではないかのように
目を伏せて、語り始める
『…顕嵐くんの、ためになることなら
なんでもしたい、って思うし
魔法いっぱい使おう、って思っちゃったの。』
「……そ、っか…」
『……でもね、……っ』
そこまで言うと
彼女は言葉を詰まらせて、
何回も頬を手で拭った。
俺は、もどかしくて、彼女の手を握った
『……っ、わたし……っ
もう、っあらんくんの、そばにいれない……』
「……え…？」
ぎゅっと握り返された手の温もりが
心地よいものではなくなった瞬間、
君は、崩れ落ちた。
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作者名：ささら | 作成日時：2017年9月8日 19時
