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２. ページ2
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『…名札、落としたよ？
………ごめんね、なんて読むか……』
「あ…あらん、って読む。難しいよね。」
名前を聞いた瞬間、目をキラキラさせる君
『あらんくん…！
すっごく格好いい名前だねっ！』
あ、やばい。
ぱぁっと明るく笑う彼女に
俺は軽率に恋に落ちた。
「…っ、ありがと。
名前、俺も聞いてい？」
『あ、A…横田Aです。』
「…Aちゃん。」
『うんっ、あらんくんっ。』
初めて会うのに、こんなにも心地よくて癒されるのは、どんな経験よりも素直に好きだった。
「……じゃあ、また」
『うん、会えるといいね！』
クラスは聞けなかった。
離れていた時に暗くなるのが嫌で。
少しずつ歩いてゆく彼女は
きっと、俺の運命の人な気がする。
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作者名：ささら | 作成日時：2017年9月8日 19時
