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fouty-four ページ4
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暫くすると、クラクションの音が響く。
彼女は顔を整え、外に出る自分を作った。
無理矢理にでも自分を保つために。
「……A、」
『…そんな悲しい顔しないで？』
「…そんな顔してた、？」
『うん、……大丈夫だから』
彼女の大丈夫が大丈夫じゃないことくらい
俺にもわかる。
ぎゅっと抱きしめると
彼女は背中にゆっくり腕を回した。
『…アランくんなら
助けに来てくれるって信じてるから。
…大丈夫だよ』
「…………うん。」
彼女を救えるのなら。
本当に大丈夫と言えるようになるのなら。
俺はなんだってするんだから。
「いってらっしゃい、」
『いってきます。』
今にも泣きそうな顔をひきずりながら
彼女は扉を開けて、外に出ていった。
だから、ああなるとは思わなかった。
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作者名：ささら | 作成日時：2018年2月23日 20時
