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sixty-two ページ22
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君の綺麗なところだけを見れたなら
どんなに楽しく君を愛せただろう。
君が教えてくれたところだけ、
見せてくれたところだけを愛せたなら。
けれど、そんなの無理で。
愛せば愛すほど、君の全部が欲しくなった。
全部を俺のものにしたくなった。
ねぇ、今君は幸せですか、？
最後に交わした約束を律儀に守る俺には
君にそれを聞く権利はありません。
だって、もう他人なのだから。
次会った時には、もう知らない人になるって
そんな約束を交わしてしまったのだから。
君が幸せなのであれば
俺はなんにもいらないから。
俺の分の幸せだって
君に全部、捧げたっていい。
だからどうか、蝶よりも花よりも、美しい君が
世界でいちばん幸せでありますように。
愛してる、愛してたよ。A。
ＥＮＤ.
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作者名：ささら | 作成日時：2018年2月23日 20時
