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fouty-two ページ2
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インターホンを鳴らすと
ぱたぱたと聞こえる足音。
呼び鈴に反応する人がいることが
どれだけ幸せなことか。
『……おかえり、アランくん』
「ただいま、」
彼女は微笑んで、俺のコートを受け取る。
キッチンから流れてくるいい匂いに
すーっと体が楽になる感覚。
『やっぱり、アランくんのお家広いねぇ』
「そう？」
『うん。キッチンが使いやすい！』
くるくると、キッチンでまわる彼女に
思わず笑みがこぼれた。
伸び伸びとした彼女の姿にほっとする。
彼女がすべてを話してくれたあの時、
一緒にお酒を飲んだあの時から、
まだ１ヶ月も経っていなかった。
いつまでも逃げるなんてことはできなくて
いつかはこの生活に終わりが来るって
わかってはいる。けれど。
今は君と、一緒にいたい。
その気持ちが俺の中で叫んでるってだけ。
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作者名：ささら | 作成日時：2018年2月23日 20時
