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「あれ、顕嵐今日同伴じゃなかったっけ」
美勇人くんから不思議そうに声をかけられた。
いつもなら俺は直帰するから
そうなるのも無理はない。
「忘れ物。時間あったし。」
「あ、そっか。
……そういえば、
なんか顕嵐に女の子来てたなぁ。」
俺は思わず美勇人くんを見上げる。
今日はいないって俺のお客さんは知ってるし、
だとしたらご新規さん？
「……どんな子？」
「なんか、キャバっぽかった。
ドレス着てたし、可愛かった。」
「は？キャバ？」
「うん。
アランって人いますか、って来て、
今日いませんよーって言ったら帰ってった。」
よかったなぁって、
美勇人くんは俺の肩を掴んで大きく揺らした。
当の俺は
まったく心当たりがなくて
ずっと考えるばかりだった。
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すぐ近くに蝶は飛んでいたのに
俺は気付けないまま、
ただ、呑気に笑っていた。
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蘭 - 続きが楽しみです。 (2018年1月21日 21時) (
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作者名：ささら | 作成日時：2018年1月20日 21時
