蝶よ花よと美しく (ページ4)

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「キャバクラ？」

「そう、行かない？」

困ったような顔で、俺にそう聞く美勇人くん

「や、いいっすわ…」

「えぇ～…顕嵐まじ頼む。一緒行こ？」

「……なんで？」

それについての経緯は
まさに、だるくてしんどかった。

「こないだ、グラス割った女の子いるじゃん？その子がその足でキャバ嬢なったらしくて。今日謝りに来て、で来てくださいって名刺付きで割引券もらっちった。

…店長に言ったら、行けって。」

うちの店長、もといオーナーは
変なところで義理堅くて、めんどくさい。

「………はぁ。」

「ねー顕嵐、ため息つかないで。」

私服姿の俺ら。

目の前にはきらびやかな看板と
外からでもわかる大理石の床が続いてる。

" あ、おにーさんたち来てくれたの？"

「あ……はい、一応」

" えー！嬉しい！入ってって～っ！

背中に添えられる手。

それだけで悪寒が走る。
これだから、俺は嫌だって言ったのに。

美勇人くんは店の中をぐるりと見渡す。

それだけで感嘆の息を漏らした。

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