喋らない主。 (ページ3)

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こうかいページ3

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｢ｯ.......今剣ｯ.............！！｣

それがあるじさまのはっしたさいごのことばだった

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とつぜんほんまるじゅうになりひびいたけいほう

とたんにさわぎだすみんな

そんななかこんのすけがぼくたちのいるおおひろまにはいってきて

なにやらしんけんにはなしをしていた

“この本丸に時間遡行軍が来た”

このことばだけがきこえて

あたまがまっしろになって

そのあとのはなしのないようなんかはいってこなくて

あるじさまがぶじなのかばかりかんがえていた

ひとりでふあんなんじゃないか

こわがっていないだろうか

“いま、あるじさまのそばにはだれもいない”

“じゃあ、あるじさまをまもってあげられるのは？”

“しょきとうであるぼくがあるじさまをおまもりしなくちゃ”

“あのとき、やくそくしたんだ”

ふいによみがえってきたなつかしいきおく

｢もしあるじさまになにかあったらまっさきにかけつけてぜっったいにまもります！！！｣

｢ふふ、じゃあ頼りにしてるね？今剣｣

あるひのたあいもないかいわ

それでもぼくにとってはだいじなもので

だからいかなきゃって

かんがえるよりもさきにからだがうごいて

｢おい、今剣ｯ！！！！！｣

いくときに岩融にうでをつかまれたけど

そのてをふりはらって

｢ぼく、あるじさまをまもらなきゃ！！！｣

まわりのこえなんかきこえなかった

まよわずおおひろまのふすまをあけて

あるじさまのいるさにわべやまではしっていった

さにわべやのまえにはあるじさまがいて

こちらをおどろきながらみていた

｢あるじさまｯ.......！！！！｣

“いまいきます”

そういおうとするまえに

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｢今剣ｯ.............！！！！！！！！！｣

あるじさまのひつうなさけびごえがきこえて

からだをつよくおされて

あまりのしょうげきにおもわずめをつぶってしまった

なにかをきりつけるようなおと

ゆかになにかがたたきつけられたようなにぶいおと

ゆっくりとめをあけるとそこには

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ちだらけのあるじさまがたおれていた。

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