お名前を ページ18
「因みにそのテストは採点係の採点ミスでした」
いい迷惑です、と付け足す規律委員長の声を遮り
私はたずねた
「......まさか、それだけで私の事
好きになったんですか！？」
「私全然覚えてないですけど......！」
ビニールに入ったままの焼きそばパンを
口から離す
「正確には好きになった、というより
貴女のことを気にしだした程度です」
「今考えればあの時踏みとどまっていれば
良かったですね」
ふふ、と笑いながらお弁当の蓋を開ける
規律委員長
「でも入学式の時「一度会っただけ」って...
...そのとき会ってないですよね？」
この人と同じ中学だったってだけでも
ビックリだが自分がそんな小っ恥ずかしいことを
言ってたと思うと更に恥ずかしくなり
誤魔化すように質問を繰り返す
「あぁそれは......」
「俺が、プリントを落としたんです」
「えっ、規律委員長が？」
「はい。その時に、
『大丈夫ですか？』と一緒にプリントを
拾ってくれたことがあるんです。」
「運命だと思いました」
「...その頃から貴女に歪な感情を
抱き始めましたね」
イビツナカンジョウ
「自分で言っちゃうんですね...歪って...」
「自覚できる程度には重症なので」
くる、と私の方に身を向けた規律委員長。
「分かってくれましたか
俺は本気です。」
...本気なのは、痛いほど伝わった
規律委員長にも、なかなか深そうな事情が
あるようなのも
でも、それはやっぱり一方的な愛だ
そんなに前から私の事好きだったんですか！
ならいいですよ！結婚しましょう！
とはならないのだ
だけど
「...そんなに、人から好いてもらった
ことがなくて...」
「ちょっと戸惑ってるんですけど」
「.........。」
「貴方のこと、
もうちょっと知りたいなって思いました。」
「......お名前を、聞いてもいいですか？」
「！！」
「桐、大飛です...！」
「大飛で、いいですよ」
「桐先輩で」
「鼻血がでそうです」
くっ、と言って鼻と口を右手で押さえつける先輩
「ふっ、」
「あはは！怖いけど、面白いですよ、先輩」
目を見開いて、私の顔をまじまじと見る桐先輩
「今日事故にあっても...俺、辛くないです」
「でも、死ねません」
「貴女のウエディングドレス姿を見るまで」
「......」
「あ、焼きそばパン食べ終わりましたか
フルーツ切ってきましたよ、どうぞ」
「あ、どうも」
続く
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鮭谷(プロフ) - 飛血さん» はい。かっこいいです！！！！可愛いです！！！！自慢の変態キャラです！！！！(*^^*) (2018年10月22日 20時) (
レス) id: 465a49d79e (このIDを非表示/違反報告)
飛血 - ふわっ、と笑顔になる規律委員長…絶っっ対!!格好よくて可愛いんでしょうネェェ!!!!!!(*≧皿≦*) (2018年10月20日 22時) (レス) id: ec1538f614 (このIDを非表示/違反報告)
鮭谷(プロフ) - 飛血さん» 本来すごいシリアスなお話のハズだったんです……笑 イラスト集での説明がチャラチャラしすぎたせいで本編に影響でちゃって……笑 今から考えてるストーリーもなかなかですがどうかお許しください……(；；) (2018年10月7日 21時) (レス) id: 465a49d79e (このIDを非表示/違反報告)
飛血 - 軽くシリアスな展開にw (2018年10月7日 16時) (レス) id: ec1538f614 (このIDを非表示/違反報告)
鮭谷(プロフ) - 最新話深夜テンションすぎてなんか怖い...笑 ストーカーに磨きがかかりましたよね笑笑(変なつぶやき) (2018年10月7日 9時) (レス) id: 465a49d79e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮭谷 | 作成日時：2018年9月15日 20時
