花の色は【wrwrd】 (ページ6)

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ロボットの心/rb ページ6

※キャラ崩壊注意

私は1人のロボットを作り出した。
名前はロボロと名付けた。
当時は適当につけた名前だったが今となってはとても愛らしい名前になった。

「A、よろしく....？」
このロボットは私がいうこと、することを覚えて自分自身にプログラミングされるようになっている。
我ながら大したものだろう。
私はどんどんとロボロに色んなことを覚えさせていった。
その記録をこれからは日記とでも名付けようか。

「A!!これはなんていうんや!?!?」

日記10日目。
ある程度言葉を覚え、知りたいことをなんでも聞くようになった。
これからが楽しみだ。

「A!!見てや見てや!!」

日記１ヶ月目。
ロボロは通称、引きこもりである私のことをよく連れ出すようになった。
表情もだんだんと豊かになってきている。
ロボロが笑うとつられて笑ってしまう。
もっと笑って育って欲しい。

「A.....???」

日記3年目。

私は白血病だと診断された。ロボロのお世話が出来なくなった。
しかし、ロボロは毎日病院に来て面会時間ギリギリまで私と話してくれる。
それが今の楽しみと化した。

「A!!!やったな!!」

日記5年目。
病気を抗がん剤で治したらしい。とはいえ、再発する可能性があるとの事で油断は禁物だそうだ。しかし、一時的にでもロボロと一緒に過ごせる時間が出来たのは少し、いや、かなり嬉しい。

「Aー、好きや!!」

日記8年目。
幸い、病気の再発も見つからず、ロボロと過ごす毎日。それはとても穏やかですごく楽しかった。しかし、ロボロの様子が少しおかしく感じる。ロボットに感情は持たない筈だ。しかしここの所ロボロがやたらと『好きだ』ということを連呼している。とりあえず様子を見よう。

「Aｯ!!!!なぁ!!A!!!!」

日記10年目。
病気が再発した。
日々衰弱していく身体に極めつけは医者の「覚悟はしておいてください。」という言葉。
言われなくてもわかる。
もうすぐ自分は死ぬのだと。
死ぬことなどどうでもよかった。人は必ず死ぬ。それが早いか遅いかだけの問題だ。
しかし最近、ロボロの泣き顔を見ていると、生きたい。
死にたくないという感情が自分の中で谺響する。