短編集の主役は？

求めるほど/ut ページ41

ut視点




好きだから、求める事をやめられない。


好きだから、求めてしまう。


好きだから....









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


『Aちゃーん!!』

そう意味もないのに彼女の名前を呼ぶ。


「なぁにー???」



そう返ってくる可愛い声に満足し、

『声が聞きたかっただけ』

だなんて柄じゃない事を言う。



時間が経つにつれて自分がどんどん欲張りになっていくのを感じた。




ある時は、

『一緒に帰ろう!!』


ある時は、

『好きって言って..』


またある時は、

『Aからキスして...？』




と、どんどん欲が溜まっていく。






しかし、自分が求めるほどそれに反比例してAの心はどんどん遠くなっていく。



なんで...??

こんなに好きなのに..



Aという可愛い彼女のおかげで浮気癖が治った。
Aのおかげで大好きなタバコも、お酒も控えるようになった。




全部Aのため。


自分はAに尽くしてきたつもりだ。



それなのに..







A「別れよう。」



Aの口から吐き出された言葉はその一言だけで。





話ってなんだろう
とワクワクしていた数分前の自分が憎たらしい。




Aから言われた別れる理由など、今はどうでも良かった。





別れたくない。別れたくないのに、。


Aに「別れていいよね？」と聞かれると





『ええよ。』


と答えてしまう。









＿＿＿愛が、重い。

Aに言われた言葉は重く、強く自分の心を傷つける。









やめたお酒も、タバコも。




やめる必要なんてなかった。



そう考えると、Aがいなくなった事実に涙が出てくる。








僕は、1人になった部屋で、泣いた。



.







.






.





.







.





「求めれば求めるほど離れていくそれが、愛なんだよ。」









--------ｷﾘﾄﾘ線--------


遅くなりましたごめんなさい!!!!!!


とぅいったーで見てから書きたいなーと思って書きました。




あれ、罰ゲームやったんやな......(ボソッ)

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