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さとり「神楽さん！」
神楽「さとり・・・私行って来る」
さとり「えっ！？」
すると神楽は巫女服に着替え、鞄に何枚かの御札とお祓い棒を入れて持った。
神楽「此処で待ってて。やる事やったら戻って来る。ハンゾーによろしく伝えておいて」
さとり「神楽さん！なにしに行くんですか！？」
神楽「博麗の巫女として・・・たとえ被害を受けてるのが幻想郷じゃない外の世界であるこの世界であろうが、害を及ぼす存在が居るのなら、問答無用でお祓いに行かないとでしょ」
さとり「でも、あの怪獣は……！」
神楽「さとり・・・今この状況で・・・1番苦しんでるのは誰だと思う？」
さとり「え、えっと・・・リルムさん？」
神楽「違う。確かにリルムも凄く苦しんでると思う・・・」
さとり「な、なら、誰ですか？」
神楽「モグちゃん自身だよ」
さとり「え・・・」
神楽「モグちゃん自身は無害な存在、でも魔法が暴走した事によって無害な存在から一転、凶暴な存在にさせられた。やりたくもない事をしちゃってて、止めたいけど自分の意思では止める事ができない・・・それは誰にとっても苦痛」
さとり「・・・」
神楽「だから、助けてあげないといけないの・・・そんな苦しみからね」
さとり「神楽さん・・・」
神楽「さとり・・・私だって苦しいの。それだけは解ってほしい」
さとり「・・・本当に、貴女達姉妹はよく似ていますね。律儀なところとか、細かいところまで」
神楽「さとり・・・行って来るね」
さとり「はい。どうか・・・モグちゃんを救ってあげてくださいね」
神楽「解ってる」
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