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第5話 ページ5
伊作「(輪廻・・・僕達の前にも人間と仲良くしてたのか・・・)」
輪廻「まぁ・・・"もう生きてないんですけどね"」
伊作「えっ・・・」
輪廻「私が前に生きていた頃・・・まだ人間と妖怪の友好関係が築ける状況じゃなかった頃・・・」
そんな時代があったのか・・・
輪廻「私の家庭環境はハッキリ言って最悪で・・・父親は現実を見ず過去に縋る人で、母は私達の事を見捨てて何処かへ行った・・・」
そんな家庭環境だったんだ・・・
輪廻「私はそんな環境に嫌気がさし、家を出て・・・行き場の無い人達の居る吹き溜まりと呼ばれる場所に行った。其処でセツナと会ったんです」
そんな所があったんだ・・・
輪廻「セツナは人間では本当に滅多に居ない・・・妖怪が見える不思議な力を持った子で、その力のせいで人々に気味悪がられて、居場所が無く吹き溜まりに居るという事でした」
可哀想に・・・
輪廻「そしてエンマ大王の理想郷を実現する為にと結成されていた〖閻誅隊〗という組織の追っ手に私とセツナは狙われ、逃げる事になったのです」
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