きゅんとしたら寝ろ。

変態イケメン.3 ※下ネタ注意 ページ20

「好きでもない人の寝返り後の笑顔に興奮する性癖はねーよ」
「は？それって、つまり」
「……ん、こんな言い方じゃあれか」


大樹はベッドから降りて、私の寝転ぶベッドに来る。
そこで正座する大樹に釣られて、私まで正座してしまう。


「……好き、です」


意外に落ち着いていたその言葉に、私は戸惑いを隠せない。


「ドッキリでしょ」
「ドッキリで勃つほど器用じゃねえよ見るか？」
「結構です！」


だって、ついさっき「女子として見てない」と言われたんだけど。


「……普通に言ったら引かれると思って」
「お前の価値観終わってんな」
「……じゃあ、本心いうと」


大樹は少し離れたけど同じ姿勢で、私の目をじっと見る。


「俺はずっとお前を女子として見てんだけど？」


その目は段々熱を帯びていくのが分かった。
それは、私も同じで


「……返事、後でもいいから」
「なにそれ、ヘタレなの」
「だって今ふられんのと後でふられんのだったら後のがいいだろ！」
「なんでその選択肢なんだよ、馬鹿」


女子に言うなよ、と思う下ネタ話してきたり
面白いけどたまに優しいところとか
今みたいにたまにネガティブな所とか。

こんなにいい所を見つけられるなんて、答えは一つに決まってるでしょ


「今OKされるのと、後でOKされるの、どっちか選んで」
「………は」
「はーやーく、選んでよ」
「い、今！今！…で、お願いします…」
「私も、大樹好きだよ」
「ごめんボイスレコーダー忘れてた。もっかい頼む」
「しね」


いつものノリで大樹の頭を軽くはたく。
すると、いつもは笑って流されるところなんだけど、今回は少し違った

私の手首を掴んで、＿＿＿＿＿指にキスをした


「……愛してるよまいすいーとはにー」
「ば、ばか」
「ごめん前言撤回。お前になら言葉責めされてもいい」


やっとトイレが終わった10人。
何をしていたのかと問えば、トイレのそばにあったアイスの自販機で買っていたという。

大樹は男子に、何をしていたと聞かれて。



「……うーん、愛し合ってた？」



これは思いっきり叩いた。
グーで。






( お前トイレ行ってくんね？ )
( なんでよ )
( しばらくしたら俺も行くから、合流してトイレでシようと思っ )
( 別れよっかな… )

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