愛のない結婚 (ページ6)

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中を見渡すと、大野さんが微笑んで立っていた
あんな顔1度も見たこと無かった
目は死んだ魚みたいな目してるけど笑

お母さんにベールを下げてもらい1歩ずつ歩いた。
お父さんは今にも泣きそうな顔で歩いてて少し面白かった。
大野さんの前に行くと

父｢智くんとAを頼むよ｣

大野｢はい。A、綺麗だよ｣ﾆｺ

キュンッ

やばい
不意でキュンと来ちゃった
まぁ大野さん性格はあれだけどイケメンだからなー
タキシードも似合ってるし

牧師｢新郎新婦誓いの言葉を｣

大野｢新郎、大野智は健やかなる時も病める時も富める時も貧しい時もAを妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓います｣

『新婦、瀬戸Aは健やかなる時も病める時も富める時も貧しい時も智くんを夫として愛し、敬い、いつくしむことを誓います』

私の人生ここで終わりと思うとなんか涙出てくるなー

ギュッ

ん？
大野さん？
手を繋いでくれた
ラブラブアピールかー

でも、皮肉なことにちょっと落ち着くんだよな

牧師｢では、指輪の交換を｣

あれ？
私は指輪持ってないんだけど
どーすればいんだろ？

大野｢A、手。｣

うわぁー！
すっごい綺麗！
ちっちゃいダイヤが入ってる！

あっ
大野さん私が渡す分も準備してくれてたんだ
あの性格だからないと思ってた

牧師｢では、誓のキスを｣

え？
あのー
練習では誓のハグって聞いてるんですけど

大野｢ベール……｣

はいはい。
マジでキスするのかな？

うわー
顔近づいてるくるー

チュッ

すると大きな金が鳴った
ここから私達は夫婦なんだ