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「てかAさん。今日、クリスマスですよ?」
『......それがなんですか。』
「クリスマスは恋人達が夜にあんなことやこんなことをする日なんですよ。」
『そんなの時間の無駄です。興味ありません。』
「いや、実際俺と付き合ってるだろ。」
私はベッドの上で座っているクロさんとずっと話していた。
話すと言っても言葉のドッジボールだけど...。
クロさんと話すこと10分、そろそろ眠気が襲ってきて無意識にベッドの方に移動する。
クロさんの横に座ると、雑誌を読みながら眠気を覚ましていた。
「あれ、甘えてきた。」
『甘えてなどいません。そこに読みたい雑誌があったので、見に来ただけです。』
「とか言いながら、めっちゃ肩に寄りかかってくるな。」
私ったら...やってしまいました。
ベッドに座ると、フワフワした心地よい毛布にくるまって寝たくなるではありませんか...。
私が今、ここで倒れ込めばフワフワのベッドが待っている...。
そう思うと眠気が覚める所ではなく、増してくるじゃないですか。
「俺、クリスマスプレゼント、Aがいい。」
『何を言ってるんですか...。』
「リボンを咥えて、「サンタさんに届けられちゃいました」とか言って欲しい。」
『......クロさんって変態なんですね。』
「あ、こんな所に美味しそうなプレゼントが」
『...へ?あ、ちょっと?!?!』
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年12月24日 0時