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『クロさん。ジャンケンに負けたら帰ってください。』
「そっちが負けたら帰らないからな。ハイ、最初はグージャンケンポン。」
『.........負けた。』
「ぶっひゃひゃっ!!なんでいつもグーしか出さないんだよ」
『最初はグーと言ってるじゃないですか。それならルールに従って最初はグーにするべきです。今のは反則です。クロさん。』
「最初はグーじゃなくてもいいんだぞ。」
クロさんはいつも私とジャンケンをする時はパーを出す。
最初はグーと言っているのに、パーを出すなんて反則だと分かっているはず...。
流石、笑った笑顔が胡散臭いだけありますね...!
『!ならば、最初はチョキにしましょう!』
「?最初はチョキ、ジャンケンポン。」
『どうして?!どうしてパーを出さないんですか...!』
「可愛いかよお前さん。」
このままクロさんが帰らなければ、私は一生制服から着替えられないし、寝ることも出来ない...。
もうこのジャンケンで20分のロスをしている...!
早くいち早くクロさんを家から追い出さねば...。
『くっクロさんは何か苦手な勝負ことはありますか?』
「それ、本人に聞くの?絶対その勝負で負けたら帰れって言うだろ。」
『だって...このままじゃ、着替えも出来ないです。』
「え?別に俺が居ても良くない?」
『そそそそそそっそんなわけないでしょ?!』
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年12月24日 0時