百七十八話 ページ44
「………呪いって、なんですか？」
そうユウが聞く。
「呪いと祝福は、人間が効果によって呼び分けているだけで根本的には同じものよ。
アタシのユニーク魔法だって、条件付けによってはいい結果をもたらすこともできる。
魔法は使う人間の感情ひとつで、善にも悪にもなるという話ね。」
『例えば、カリム先輩の「
「はっ！！「タルタロス」内部の通過センサーに、被検体Fのウェアラブルデバイスの通過ログがあります！」
「しかし、なぜそんなところに？」
「オルトクンが言ってたけど、タルタロスってすごく危険なところ………なんだよね。」
「ああ。ファントムが1万体以上収容されている収容所だからね。
しかも今は凍結システムがオフにされている。いつファントムたちが動き出してもおかしくない。」
「そ、そんな……！」
「グリムの居場所がわかってよかったじゃない。しかもタルタロスにいるなら都合がいいわ。
「冥府」まで降りる途中で、ついでに拾っていくわよ。」
「「「！？」」」
「む、無茶だ！そんなの危険すぎる！」
「だって、イデアもオルトもそこにいるんでしょう？
アイツらの世界リセット計画を止めたいのなら、危険だろうがなんだろうが行くしかない。」
『っていうか、ファントムがそこらじゅうに溢れ出した方が危険だと思いますけど？』
「それはそうだが………でも、君たちはまだ魔法士免許を持っていない、学生だろう！？
外部からの救援が来るのを待とう！」
「………タルタロスに収容されたファントムの凍結が全て溶けきるまで、あとどれくらいだ？」
「ろ、6時間を切っています。」
「その間に外部との通信が復旧し、救援が来る見通しは？」
「「「…………………それは……」」」
「救援は望み薄、本部に詰めてるには非力な研究員が大半。
頼みの綱のカローン用パワードアーマーも、魔導デバイスも、オルトに乗っ取られて動かせねぇ。
で、もうどうしようもないから「みんなで震えながら奇跡が起きるのを待ちましょう」だって？
冗談じゃないぜ。」
『果報は寝て待て？ふざっけんなよ、0.1%の確率でもかけろよ』
「A、めっちゃ口悪くなってるよ……」
「確かにボクたちはまだ魔法士免許を持たない学生です。
しかし、重大事案発生時においての初動処置については学園で訓練を受けています。」
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サリー - 地獄の番人さん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくつもりです！ (2022年12月29日 10時) (
レス) @page4 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続編おめでとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年12月27日 21時) (レス) @page3 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年12月27日 19時
