百七十六話 ページ42
Aside
エペルくんが駆け寄った先になんだか見覚えのあるシルエットが。
いつもは結構真顔な私だけど、この時だけは自然に口角が上がってしまう。
見覚えのあるシルエット………シェーンハイト先輩は、エペルくんたちの姿を見ると嬉しそうに笑った。
うほぉ……絵になりマスネ。
一方、リドル先輩、レオナ先輩、アズール先輩、ジャミル先輩は私たちを見て目を見開いている。
あれ、私レオナ先輩には「助けに行く」って言ったはずなんだけどな。
なんでそんなに驚いてるのかな。
「ああ、我が愛しの
「みなさんご無事でよかったです」
私は無言で頭を軽く下げた。
「「「「！？！？！？」」」」
え、だからなんでそんな驚いてんの？？？？
「ルークに、エペルに、………それに、ユウにAだと？なんでテメェらがこんなところにいる！？」
『え、もしや記憶力皆無ですかレオナ先輩？？
私、ちゃんと「助けに行く」っていいましたよね？？』
「いや、冗談だと思ってた。」
『…………草』
「……本部内はかなり複雑に入り組んでいたはず………どうやってここまで！？」
「その話は後にしよう。」
「そろそろ僕の魔法が切れちゃう。みんな、来るよ！」
あ、もうカローンたち動き出すのか。
私はマジカルペンを再び取り出した。
「…………というわけで、賢者の島から私のユニーク魔法を使い、みんなの後を追ってきたのさ。
島内に入ってからは、ヴィルがスペシャル美容液を持ち歩いてくれたことで迷わずここへ辿りつけた。」
「ふだんのスキンケアには魔法効果を付与したものは使っていないから、すぐに気付いたわ。
お守りコスメが早速役に立ったわね。」
「それよりみなさん、グリムをみませんでしたか？」
ああ確かに。グリムの姿が見当たらないね。
「グリム？彼も嘆きの島へ連れてこられたのかい？」
「はい。ヴィルサンたちが連れ去られた後に、捕まってしまって………
皆さんと一緒にいるものばかりだとばかり思っていたんですが。」
「この島に来てから、検査のときも、それ以外でも、一度もグリムさんはお見かけしていませんね。」
うーむ……やっぱり、グリムはオバブロしてないし……別のところにでもいるのかな………
「……………………待てよ。」
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サリー - 地獄の番人さん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくつもりです！ (2022年12月29日 10時) (
レス) @page4 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続編おめでとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年12月27日 21時) (レス) @page3 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年12月27日 19時
