百七十三話 ページ39
「おそらく、島内の警備を管理しているケロベロス・システムでなにかトラブルがあったんだろう。もしかすると、本部内はここよりも危険な状態になっているかもしれない。」
「なんと………！」
「君たちも今すぐ来た道を戻り、外周部にある緊急脱出用ターミナルから島外へ脱出するんだ。
この様子では、ターミナルが動いてるかどうかもわからないが………
それでも、外周地区のほうがここよりはずっと安全なはずだよ。」
「ご忠告ありがとう、ムシュー。しかし………
その話を伺い、私たちは一刻も速くこの建物の中へ向かわねばならなくなった。」
「そんな！危険だ！」
「百も承知さ。しかし、そこには我らの愛する学友たちがいる。
大丈夫、私たちはナイトレイブンカレッジで緊急事態発生時の対応訓練を受けているからね。 」
「そうか………わかったよ。
では、よかったらこれを。」
そう言っておじさんが取り出したのは、おそらくカードのようなもの。
「これは………IDカード？」
「ああ。通常のIDカードが持つアクセス権限では、管制室がある中央エリアには入れない。
だが、このカードなら入ることができる。
魔法が使えない私より、君たちの方が有効に活用してくれるだろう。」
「でも、おじさんが脱出するためにも必要なんじゃない……かな？」
「私なら大丈夫。生まれも育ちもこの島の中だ。どうとでもなる。」
「お心遣い、感謝します。」
『ありがとうございます！』
「こちらこそ、ありがとう。どうか気を付けて。」
「…………さあ、行こうか。我らが女王の御前へ！」
「はい！」
「わかりました！」
私も、しっかりと頷いた。
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サリー - 地獄の番人さん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくつもりです！ (2022年12月29日 10時) (
レス) @page4 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続編おめでとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年12月27日 21時) (レス) @page3 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年12月27日 19時
