百六十九話 ページ34
Aside
ルーク先輩がそう唱えると、S.T.Y.Xの地図の一部が光り始めた。
これって……
『ルーク先輩の、ユニーク魔法？』
地図上の光を見ると、どうやらシェーンハイト先輩(たち？)は既に個室を出ており、S.T.Y.Xの中を歩き回ってるようだ。
「そうだよ。これは私のユニーク魔法さ。
ヴィルに差し入れしたスキンケア用品のひとつに、私の魔法をかけておいたのさ。」
「はぇっ！？人間だげでねぐ、道具さも目印つけられるってことな！？」
「ふふふ。私が狙う獲物は、人間に限らないからね。
受け渡し前に魔法効果をスキャンされてしまう可能性も高かったが、どうやら免れたらしい。」
「すごい！けど、やっぱおっかねえ魔法だな………」
『………でも、たとえシェーンハイト先輩の居場所を見つけたとしても、そもそも私たちがここから出れなきゃ意味がないんじゃ………』
「もしかすると、本部内でなにかトラブルがあったのかもしれない。
オルトくんがこの施設はS.T.Y.X.所員の研修施設だと言っていた。ということは………」
「…………ルークサン？なんでドアの周りをあちこち調べてるんですか？」
ガチャガチャ、ガコッ！
「あったぞ！非常用のドアコックだ。これを引けば………っと！」
プシュー……
「すごい！ドアがあいた！」
「研修施設は行動を制限すべき被検体を収容する施設ではないはずだろう？
つまり、万が一のときは内側から開けられるんじゃないかと踏んだんだが……どうやら当たったようだね。とにかく、私たちも本部へ向かってみよう。
エペルくん、監督生くん、Aくん、私の後ろをはぐれずついておいで。」
「はい！」
『わかりました！』
ユウもしっかり頷いた。
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サリー - 地獄の番人さん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくつもりです！ (2022年12月29日 10時) (
レス) @page4 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続編おめでとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年12月27日 21時) (レス) @page3 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年12月27日 19時
