百五十八話 ページ22
「えっ!?じゃあ、ルークサンのユニーク魔法でも追跡は不可能ってこと………かな?」
「いいや。いかに魔導ステルス機と言えど完全に魔力をシャットアウトすることは不可能。
ステルス機は自らレーダーや魔法を発する際、ごく短時間そのステルス性を捨てざるを得ない。
その一瞬…………私には“視える”のさ。私がユニーク魔法で獲物につけた印がね。」
と、いうことは………
「私は狩人。狙う獲物は、絶対に逃がしはしない!」
再びルーク先輩がユニーク魔法を使うと、途中で止まっていた光が何もない海まで光が続いた。
「___________視えた!
彼らは賢者の島を有する「黎明の国」を出て、「珊瑚の海」を北上。
「陽光の国」と「英雄の国」を越え………海上でぱったりと痕跡は途絶えている。」
『ってことは…………この途絶えたところが………』
「嘆きの島が……あるってこと……?」
「しかし、賢者の島から嘆きの島まではかなり距離がある。箒だけで移動するのは無理だろう。」
「え………じゃあ、どうやって移動するつもりだったんですか?」
「我がハント家のご先祖様の中に、大変な旅行好きがいてね。
先人が世界各地に建てた別荘があるんだ。
そしてその別荘には、別荘同士をつなぐ魔法の転送装置が備わっている。
それを使わせていただこう。
転送装置を使えば、一晩でかなりの距離が稼げるはずさ。」
「え、えぇっ!?世界各国に別荘!?
しかも、国をまたぐ魔法の転送装置の設置って、国から特別な許可が必要……ですよね?
ルークサンの実家って、一体なんの仕事をしてるんですか!?」
…………なるほど。転送装置、か。
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サリー - 地獄の番人さん» コメントありがとうございます!これからも頑張っていくつもりです! (2022年12月29日 10時) (レス) @page4 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続編おめでとうございます!これからもよろしくお願いします! (2022年12月27日 21時) (レス) @page3 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー | 作成日時:2022年12月27日 19時