百五十六話 ページ20
「Aちゃんが何かに没頭しているところはあんまり見たことないし、ルークサンも周りが見えなくなってるところなんか、見たことない気がするけど…………」
「そんなことないよ。さっき鏡舎でも、周りが見えていなくて君にぶつかってしまったじゃないか。」
「あはっ。そういえばそうですね。
というか、ポムフィオーレの人たちって…ヴィルサンたちも含めて、みんな見た目に似合わず猪突猛進な人が多い、かも。」
「ふふ。我が寮のモットーである奮励という言葉には、
気力を奮い起こし勇んで立ち向かうという意味もあるからね。」
なるほど。
シェーンハイト先輩みたいな、最高の美を見つけるために、どんな努力も惜しまず奮励する………
という意味もあるけど、別の意味もあるんだね。
「でも、僕たちみたいにしびれを切らして、自ら外に飛び出すようなことは、
さすがにしなかったんじゃない、かな？」
「ははは！違いないね。」
その時、エペルくんのお腹が鳴った。
「あ………す、すいません。」
『もう夜だし、私たちなにも考えずに飛び出してきちゃったからね』
「普段ならもうとっくに夕食を食べてる時間だから…」
「私たちはもうちょっと後だよね」
『うん、もう数十分後』
「ふふっ。今の音をヴィルが聞いたら、美しい眉をしかめるだろうね。」
「目に浮かびます。」
「それじゃあ、出発前にまずは腹ごしらえといこう。
食事をとりつつ、飛行ルートについても説明するよ。」
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サリー - 地獄の番人さん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくつもりです！ (2022年12月29日 10時) (
レス) @page4 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続編おめでとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年12月27日 21時) (レス) @page3 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年12月27日 19時
