百三十二話 ページ41
あっという間に総合文化祭当日。
シェーンハイト先輩が気を利かせてくれて、私の分まで関係者パスをもらった。いや、ありがたい。
談話室で最終確認をしている人たちを見ながら、私はユウとグリムと文化祭を見に来た。
「まずはステージ、見に行こっか！」
『うん、そうだね』
「え〜〜〜〜？俺様、先に屋台見て回りたいんだゾ。」
「はいはい、後でね！」
ユウは容赦なくグリムを連れて行く。
「ふなぁ〜〜〜〜！！」
特設ステージ
へー。ここ、パープルステージっていうんだ。
ステージは、おそらくマジフト部と、陸上部が準備をしていた。
それにしても、いつものコロシアムとずいぶん違うな。
「お、あれサバナクローのやつらじゃねぇか。おーい！」
「おやまあ、オンボロ寮の子猫ちゃんたち。設営の手伝いに来てくれたんスか？シシシッ」
「お前ら、たしかエースやデュースのマネージャーになったとか言ってなかったか？」
『私は！！！違うから！！！ここ重要』
「お、おう…………」
「アイツらは本番に向けて最後の追い込み中なんだゾ。
ところでこの特設ステージは、オメーらが作ってたのか。」
「マジフト大会では、運営や設備周りを文化系の部活が担当したからな。
今回はその逆で、運動部が雑用を押し付けられてるってわけだ。」
「俺たち陸上部とマジフト部はパープルステージの設営を担当してる。」
「へー、生徒が作るんだね」
「でかい催しとはいえ、文化祭はあくまで学校行事。
プロに頼るとこもあるけど、プロに頼るのが基本ッス。
ま、これも体験学習の一環ッスね。」
「君たち。設営中におしゃべりをしているとは、随分と余裕がおありだね。
作業は予定通りに進んでいるのかい？」
「！リドル先輩、お疲れ様っす！」
「これはこれは運営委員長サマ。埃まみれの現場へようこそ。」
『ラギー先輩、なんか物凄く久しぶりですね』
「そうッスね、ホリデーの前くらいじゃないッスか」
『どうですか？元気にしてましたか？あ、クリスマスプレゼント、ちゃんと届きましたか？』
「ああ、バッチリ届いたッス！大事に、俺の宝箱に入れてるッスよ！」
『それはよかったです』
「Aは行く？」
『……え、何が？』
「ボクたちは今から展示の見回りをするんだ。Aも来るかい？」
『あー、すみません、もう約束した子がいるんですよね』
「そうなの？じゃあ、また会おうね！」
『うん、また』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
地獄の番人 - いや〜〜、夢主さん、愛されていますね〜。思わずﾆﾔﾆﾔしちゃいましたよ〜。本当に面白いです続きを楽しみに待ってます。 (2022年12月11日 18時) (
レス) @page33 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» いつもコメントありがとうございます！詠唱………今なんとなく考えてるんですがちゃんとできるまでちょっと保留ですね………また鈴木のユニーク魔法が使う場面があったら出てくるかもですけど (2022年12月5日 19時) (レス) @page24 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 鈴木の詠唱？がどうなるか楽しみに待ってます!! (2022年12月5日 18時) (レス) @page24 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
仁音 - 面白いです！お身体に気をつけて更新頑張ってください(*^^*) (2022年11月25日 22時) (レス) @page9 id: cd46630a56 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年11月23日 12時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サリー | 作成日時：2022年11月22日 7時
