モブ(ではない)女子トリップした【ツイステ】

百二十九話 ページ38

次の日

今日からVDCの人たちは朝練があるらしい。

私が起きて談話室に行ったら、グリムとエースとデュースが床になんか、寝っ転がってるっつーか、転がってて普通にビビった。

陽が昇りだすとシェーンハイト先輩がやってきてなにやら何かして出ていったけど。

起き上がったグリムたちに話を聞くと、グリムたちは夜中にこっそりアップルパイやケーキを盗み食いして、シェーンハイト先輩のユニーク魔法【美しき華の毒(フェアレスト・ワン・オブ・オール)】というのをかけられたらしい。

シェーンハイト先輩のユニーク魔法は、触れたものに呪いを付与？できるらしいって。

ちなみにアップルパイやケーキにかけた呪いは

【これを口にした愚か者は、翌日陽が昇るまで動けなくなるだろう】だって。

条件を満たさなければシェーンハイト先輩にも呪いが解けない？

つまり、陽が昇らないと呪いが解けないってことか。

『まあ、盗み食いする気持ちはわからなくもないけど…………』

「昨日は、一晩中床で寝たから身体が痛い………」

「デュースに同じく………」

「ふなぁ………」

『そういえば、今日から朝練があるって聞いたけど』

「たっ、確かに今日から、朝練があるって聞いてた気がする………」

「げっ！？それじゃ、早く行かないと間に合わねーじゃん！？」

「ま、また怒られるんだゾ〜！！」


またな、A！！と言い残してバタバタとエースたちは出ていった。

それにしても、呪い、か。気づかなかったのかな。呪いがかかってるってことに。

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